引っ込み思案な恋心。-2nd









「ななっぺー、柚ー、お疲れ♪」



「ホントお疲れだわ。あかねちゃんはどうしたの?まさかうちのクラス、こんな時間まで練習してたの?」



「当たりー!いや〜、3組がここまで熱血だと思わなかったよ。瀬川がまた男子パート仕切っちゃってるし」



「瀬川?瀬川、部活あるんじゃないの?何で残ってんの?」



「今日から本番終わるまで部活の時間短縮させたって。自分で勝手に決めたらしーけど、顧問のセンセー何も言わなかったのかなぁ?」



「大丈夫なのかな?瀬川の彼女的にはどう?」



「えっ?」






なんでそこで私に話が振られるんだろう。





…というか、拓の行動全部が拓らしい……。






「3組うんぬんよりも、柚は瀬川の走ってるトコみたいっしょー?『部活なめんなよ』って言ってやってよ〜」



「私もあかねちゃんも部活入ってないじゃん……」






そうあかねちゃんに突っ込むと、ななっぺがいきなり笑い出した。






「はははっ。確かにー。まあでもいいんじゃない?どうせ『柚が頑張ってんだから自分も頑張らなきゃ』とか思ってるんでしょ」



「柚、あんまり頑張らないでよー?瀬川が更にヒートアップしそうで私ついてけないかも…」



「ははは…、やばい。想像しただけでまた笑えてきた」



「ななっぺ、笑い過ぎだから」






あかねちゃんに突っ込まれてもまだ笑い続けていたななっぺは、「明日の瀬川が楽しみだわ」とか言いながら帰って行った。







…私も、あかねちゃんの言葉だけで拓の様子が簡単に想像できてしまう。






部活も確かにそうだけど…





それ以上にこういうイベントになると、拓は常に一番にみんなのこと引っ張って行ってるもんね。