「ななっぺー、柚ー、お疲れ♪」
「ホントお疲れだわ。あかねちゃんはどうしたの?まさかうちのクラス、こんな時間まで練習してたの?」
「当たりー!いや〜、3組がここまで熱血だと思わなかったよ。瀬川がまた男子パート仕切っちゃってるし」
「瀬川?瀬川、部活あるんじゃないの?何で残ってんの?」
「今日から本番終わるまで部活の時間短縮させたって。自分で勝手に決めたらしーけど、顧問のセンセー何も言わなかったのかなぁ?」
「大丈夫なのかな?瀬川の彼女的にはどう?」
「えっ?」
なんでそこで私に話が振られるんだろう。
…というか、拓の行動全部が拓らしい……。
「3組うんぬんよりも、柚は瀬川の走ってるトコみたいっしょー?『部活なめんなよ』って言ってやってよ〜」
「私もあかねちゃんも部活入ってないじゃん……」
そうあかねちゃんに突っ込むと、ななっぺがいきなり笑い出した。
「はははっ。確かにー。まあでもいいんじゃない?どうせ『柚が頑張ってんだから自分も頑張らなきゃ』とか思ってるんでしょ」
「柚、あんまり頑張らないでよー?瀬川が更にヒートアップしそうで私ついてけないかも…」
「ははは…、やばい。想像しただけでまた笑えてきた」
「ななっぺ、笑い過ぎだから」
あかねちゃんに突っ込まれてもまだ笑い続けていたななっぺは、「明日の瀬川が楽しみだわ」とか言いながら帰って行った。
…私も、あかねちゃんの言葉だけで拓の様子が簡単に想像できてしまう。
部活も確かにそうだけど…
それ以上にこういうイベントになると、拓は常に一番にみんなのこと引っ張って行ってるもんね。

