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それから10日ほど──
長い休み時間やHRごとにクラスでの合唱練習が行われ、授業と授業の間の短い休み時間でさえ、各パートごとに練習する人が教室でちらほら見えるほど、みんな練習を頑張っていた。
私ももちろん練習に参加するけど、それだけじゃなくて実行委員の会合や他の学年の合唱コンクールの準備・片付けなど、やるべきことに追われる忙しい毎日を過ごした。
そして……
「杉田さん!」
「…はい」
本番数日前の実行委員の会合が終わった後、私はまとめ役の音楽の先生に呼ばれた。
「…これ。アナウンスの台本できたから。クラスの練習も大詰めだし、忙しいかもしれないけど、とりあえず読んで流れだけでも頭に入れておいてね」
「分かりました、ありがとうございます」
「別に全部覚えなくていいからね。壇上に上がってみんなの前で進行するわけじゃないから。杉田さん真面目な子だから、覚えてきそうな気がする…」
「だっ、大丈夫です。無理しません」
「はははっ。なら良かった。じゃあ前日に準備しながらリハするからよろしくね」
「はいっ!」

