引っ込み思案な恋心。-2nd


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それから10日ほど──






長い休み時間やHRごとにクラスでの合唱練習が行われ、授業と授業の間の短い休み時間でさえ、各パートごとに練習する人が教室でちらほら見えるほど、みんな練習を頑張っていた。






私ももちろん練習に参加するけど、それだけじゃなくて実行委員の会合や他の学年の合唱コンクールの準備・片付けなど、やるべきことに追われる忙しい毎日を過ごした。








そして……






「杉田さん!」



「…はい」






本番数日前の実行委員の会合が終わった後、私はまとめ役の音楽の先生に呼ばれた。






「…これ。アナウンスの台本できたから。クラスの練習も大詰めだし、忙しいかもしれないけど、とりあえず読んで流れだけでも頭に入れておいてね」



「分かりました、ありがとうございます」



「別に全部覚えなくていいからね。壇上に上がってみんなの前で進行するわけじゃないから。杉田さん真面目な子だから、覚えてきそうな気がする…」



「だっ、大丈夫です。無理しません」



「はははっ。なら良かった。じゃあ前日に準備しながらリハするからよろしくね」



「はいっ!」