「いや……、このメール、同報で送りつけただけ」
そう言いながら倉本くんが私達に携帯の画面を見せてきた。
『これ以上杉田に文句言ったら、拓が締め上げるって言ってたぞ』
え?
コレ、本当の話???
「さっき文句言ってたヤツらも拓のダチだからな。さすがにビビってたな〜、こんなハッタリでも」
「ハッタリ?…にしては、よくとっさに思い付いたわね」
「まーな。杉田…、昨日馬場と電話で話したんだろ?俺んトコに夜中に馬場から電話来て、『どーにかしろ』とか言われてさ」
「え…、あかねちゃん、あの長電話の後、倉本くんにまで電話してたの…?」
「ああ。でも夜中だったし、あの時は何も考えずにすぐ寝たんだけど。このメールはさっき思い付いて送った。アイツらのビビった顔、後ろから見てたらすげー笑いそうになったけど」
「アンタも悪い男だねぇ…、倉本」
やり方はすごいけど…
倉本くんも私に協力してくれてたんだ。
…あかねちゃんに頼まれたとはいえ、倉本くんがこんなことに首突っ込むなんて、意外過ぎて驚いたけど。

