引っ込み思案な恋心。-2nd









「あゆー、お疲れ〜」



「あっ、ミワちゃん!」






やっと長く感じた朝のHRが終わり、そのまま壇上であゆと話していると、さっき私達をかばってくれた女子バスケ部の一人があゆに話しかけてきた。






あゆが『ミワちゃん』と呼ぶ、この女の子。





寺田美和(てらだ・みわ)さん。





確か…、2年生になった最初の日にもあゆに話しかけてきて、私はその子と仲良くなるんじゃないかと思って不安に駆られたのを思い出す。






寺田さんに気付いたあゆは、嬉しそうに笑った。






「さっきありがとね〜。助かったわ」



「全然オッケーよ。何かアイツらの文句聞いてたらイライラしてきちゃってさ、つい口が出ちゃった」



「あ、あの……」






笑い合っていたあゆと寺田さんの間に入るのは、少し勇気がいったけど…





私も助けてもらったんだから、ちゃんとお礼を言わなきゃ。






「んん?何、杉田さん?」



「ありがとう…、寺田さん」



「杉田さんまで!気にしないで〜。うちらが勝手に暴走しただけだから。でもさぁ、何であゆが杉田さん達と一緒にいるのか分かる気がするー」



「え?」






そう言って私にまで楽しそうな笑顔を向けてきた寺田さんに少し驚いてしまった。






私、寺田さんとそんなに話したことないのに…。