「な…、なんなんだよ、お前ら。女子で束になってかかってくんじゃねーよ」
「あんたらこそ。友達引き連れてるからこんな大勢の前でも文句言えてるだけじゃない。一人で実行委員頑張ってる杉田さんのこと、全然考えてないし」
バスケ部の人とはそんなに話したことなかったと思うんだけど…
まさかこんなに私のことを擁護してくれるなんて、思ってなかった。
ただのあゆの友達だから守ってくれてるだけかもしれない。
でも…、体育以外でここまで必死な彼女達を、初めて見た気がする。
「あーー!ちょっとややこしくなるから!みんなとりあえず座って!!何か言いたいことあるなら、手を挙げて!私が差したら言って!」
あゆがまだ少しイラっとしたような大声を上げたけど、表情は少しだけ嬉しそうに見えた。
あゆも…、彼女達に心強さを感じたんだね。
その後席を立っていたバスケ部の子達はおとなしく席に座ったけど…、文句を言い続けた男子に対する目線は怖いままだった。
「…何もないみたいだね。じゃあ柚…、続けてもらっていい?」
「え?あ…、うん」
あゆにそう促されて、私は慌てて手に握りしめていた資料を読んだ。
「これから体育館での練習もしていくと思いますが…、体育館の練習割は後日発表されます。たぶん、本番までに各クラス2回ぐらい練習できると思います。あとは…、音楽の時間やHR、休み時間を使って練習ということになります」

