「あーー、もう!実行委員決める時は文句すら言わないクセに、こんな時だけいちいちうるさいんだから!!うちらは体育祭優勝してんだから、それぐらいのハンデは必要でしょーが!?他のクラスから見れば、2組が2連勝するのは面白くないハズだし!」
あゆがついに怒り爆発しちゃった…。
ちょっと愚痴まで入っちゃってるけど……
でもあゆはさすが学級委員だと思う。
乱暴な口調だけど…その言葉からクラス全体を納得させる方法を知っていると感じた。
すると、あゆの怒りの言葉を聞いた一部の女子がガタガタと音を立てて椅子から立ち上がり始めたようだった。
「多田さんの言う通りだよ!私達、杉田さんが実行委員するってなった時、何も言わなかったんだから、決定されたことにいちいち文句つけるのはどうかと思うけど」
「何だよ、お前ら!」
「お前らだって1番で歌うの嫌なんだろ?」
「そりゃあ本音は嫌だけど…、でもこんな風にクラスバラバラになって文句言い合ってる暇があるなら、練習した方がいいじゃん。1番目でも優勝できるでしょ」
「そーそー。あんた達、練習するのが嫌だからそんなこと言ってんじゃないのー?」
あれ?この声……
席を立った女子って、あゆと同じ、女子バスケ部の人達!?
あゆの言ったことに共感してくれたんだ……。
ゆっくりと顔を上げて、クラスの様子を見回してみる。
私が思った通り、女子バスケ部のメンバーのうちの3人が席から立ち上がっていて、文句を言っていた男子達を睨むように見ていた。

