すると…、あゆが私の肩にそっと手を置いてくれた。
「ちょっとみんな!色々文句あるみたいだけど、柚を……、じゃなかった、杉田さんを実行委員に選んだのはみんなでしょ!!そんなに杉田さん責めるんだったら、今からでも文句言った人達に実行委員やってもらうよ?」
あゆが大声でそう言い放つと、文句はだいぶ少なくなったけど、一部の男子はまだ食い付いてきた。
「別に杉田に実行委員やれとか言ってないしー」
「1番だりぃー。歌う気なくなるよなー」
なんか、段々胸が苦しくなってきた。
ここにいたくない。
それぐらい、もろにマイナスの言葉を受け止めるのは辛い。
去年のななっぺの様子は知らないんだけど…
ななっぺもきっと、かなり苦しんだに違いないと思う。
私には…、耐えられる自信がないよ。
「あのねえ、あんた達。実行委員決める時何も言わなかったんだから、黙認したってコトでしょ?別に1番に歌っても優勝なんて狙えるわよ。うちのクラスは体育祭でも優勝してんだし、ヨユーでしょ」
「ポジティブだな…多田は。1番目は評価の基準になるから優勝は厳しいだろ」
「そーだそーだ。こんなことなら自由曲は第2希望で、順番の方をイイトコ選んでほしかったんだけど!」
すると横から、「コイツらしつこい…」というあゆの小声が聞こえてきた。
やばい…。
あゆが怒りそうになってる。
でも私はあゆを抑えられるほどの気持ちの余裕はもちろん持ち合わせてない。

