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「みんなちょっと聞いてー!合唱コンクールの実行委員、杉田さんから報告がありまーす」
あれから教室で1番にあゆに昨日のことを報告すると、『とりあえず私も横にいるからみんなに報告しよう』と言われて、朝のHRの時間、私はあゆと一緒に壇上にいた。
あゆの大きな声でみんなの視線が一気に私に向いてきた。
…怖い。
緊張する。
だけど…、勇気を出して言わなくちゃ。
「えっと…、自由曲と歌う順番が決まりました。自由曲は第1希望通りなんですけど…」
うう…、やっぱりここからは言いにくい。
不安に駆られて隣に立っていたあゆを見ると、あゆは小声で「いいから、言って」と言った。
怖いけど…、私には拓もついてる。
さっき拓と話したことを思い出して…
言っちゃえ!
「歌う順番は、2組が1番目になりました」
ついに…、クラスに言ってしまった。
どうにでもなれって感じで言ったけど、やっぱりどうにかなりたくないよ……。
「えーー?1番かよ?」
「最初って不利だよね…」
「優勝はやっぱ無理かな〜」
一瞬教室が静かになったと思ったら、数秒後にクラスのあちこちからそんな声が飛んできた。
予想はしてたけど…、実際不満を受けてみると、思った以上にキツイ。
そこから私は何も言えなくなってしまって、うつむいた。

