「柚はかわいい反応するよな。1年経つけど全然飽きないな〜」
「不意打ちだよ、今のは」
「待ってたらいつ柚が許してくれるか分かんねえじゃん。とりあえずほっぺから」
「なんか、顔が熱いよ……」
拓の唇が触れた部分を、そっと手で触ってみる。
やっぱりまだすごく熱い。
この階段も朝の冷気で冷え切ってるはずなのに、顔だけが異常に熱くて、もはや寒さすら感じない。
「そろそろ多田とか来るんじゃねえ?教室行くか。……立てる?」
「うっ、うん、大丈夫…」
…とか言いながら、さっきの拓からの不意打ちキスで足にも力が入らなかった。
結局拓に手伝ってもらって立ち上がってるし。。。
「これから忙しくなると思うけど、困ったことあったら何でも言えよ?俺確かに別のクラスだけど……、柚のためならクラスとか関係ないと思ってるから」
「ありがとう。とりあえずできるところまで頑張ってみるね」
「ああ。俺はいつでも柚に元気あげるからな」
「え?…あっ、ちょっと!」
そしてまた拓に抱きしめられちゃうし。
でも確かに…、拓のぬくもりで少しだけ元気が出た。
頑張る…、頑張れる。
いつも隣にはいないかもしれないけど…、私の心にはいつも拓がついていてくれるから。
このぬくもりを、忘れないように頑張ろう。
――
―――――

