「合唱コンクールの実行委員だって。2組はさっきの時間がHRだったらしくて、音楽係だった柚が選ばれたんだって」
「あ、ななっぺ…」
ななっぺに先に言われちゃった。
確かに時間がないからさっさと言わなきゃとは思ってたけど……
でもななっぺの方が明瞭簡潔に説明できてるよ。。。
「えええーーーーっ!?マジか?」
「うっ、うん……」
「てか、瀬川もさっきの私と同じ反応してるじゃん。うるさいし」
「これが黙って聞いてられるかーっ!」
さっきのななっぺの驚きより、拓の驚きの方が大きいように感じるんだけど…。
しかもまた、3組のみんなの注目を浴びてるし。。。
「柚、嫌だったら嫌って言った方が良かったんじゃねえのか?だって…、去年の合唱、ほとんど練習参加してないし、システム自体がよく分かんねえんじゃ…?」
「でも…、希望者いなかったみたいだから…」
「さすがに今から『やっぱ辞めます』とは言えないでしょ。やるしかないよ」
「マジか……。じゃあ俺が3組の実行委員やる!!」
拓が思い付いたように宣言したけど、ななっぺがそれを一番に制した。

