引っ込み思案な恋心。-2nd









「えーーーーっ!?柚が???」



「…声大きいよ、ななっぺ……」






早々と3組の教室に着いて、ななっぺを呼び出してもらってさっきのことを報告したら……





休み時間でにぎわっているハズの3組の教室に、ななっぺの驚いた声が響き渡ってしまった。






変に注目を浴びてしまった私は、恥ずかしくなってうつむいた。






「ごっ、ごめん。いや…、柚がまさか……。結構大変だよ、あの仕事」



「うん。さっきあゆから聞いたから、何となく分かるよ……」



「うちのクラスは次の時間がHRでこれから決めると思うけど…、分かった。私、実行委員になるから!」



「どした?細井。柚がどーのとか叫んでたけど……」



「あっ、瀬川……」






決意をしたななっぺの後ろから拓の声が聞こえてきて、私は驚いて顔を上げた。






「あれ?柚じゃん。どーした?何かあった???」



「たっ、拓……。えっと私………、選ばれちゃって」



「え?何に?」






ああ…、拓に報告しなきゃとは思うけど、また心配かけるだろうな。





たぶん映美佳以上に。