「えーーーーっ!?柚が???」
「…声大きいよ、ななっぺ……」
早々と3組の教室に着いて、ななっぺを呼び出してもらってさっきのことを報告したら……
休み時間でにぎわっているハズの3組の教室に、ななっぺの驚いた声が響き渡ってしまった。
変に注目を浴びてしまった私は、恥ずかしくなってうつむいた。
「ごっ、ごめん。いや…、柚がまさか……。結構大変だよ、あの仕事」
「うん。さっきあゆから聞いたから、何となく分かるよ……」
「うちのクラスは次の時間がHRでこれから決めると思うけど…、分かった。私、実行委員になるから!」
「どした?細井。柚がどーのとか叫んでたけど……」
「あっ、瀬川……」
決意をしたななっぺの後ろから拓の声が聞こえてきて、私は驚いて顔を上げた。
「あれ?柚じゃん。どーした?何かあった???」
「たっ、拓……。えっと私………、選ばれちゃって」
「え?何に?」
ああ…、拓に報告しなきゃとは思うけど、また心配かけるだろうな。
たぶん映美佳以上に。

