引っ込み思案な恋心。-2nd






『音楽係』の仕事は、うちのクラス担当の音楽の先生に次の授業内容や持ってくるべきもの、宿題なんかを聞いて、それを時間割表の黒板に書いてクラスに知らせたりする。






もちろん各教科別に同じような仕事をする係がいて、音楽の授業は週に2回しかないし、たまたま希望する人がいなかったからなっただけだったんだけど……






まさか、こんな大仕事が待っていたなんて……。





知ってたら絶対音楽係になんてなってないと思うのに。。。









「柚…。大丈夫?こんな大役、やったことないんじゃ……」



「どうしよう……」






HRが少しだけ早く終わり、ようやくクラスが活気を取り戻した。





だけど私は…、もうため息しか出ない。






学級委員の仕事を終えたあゆが心配そうな顔のまま、資料を持って私の席に来てくれた。






「ごめん。柚が実行委員にならないようにフォローしたかったんだけど、学級委員の私が柚のコトだけひいきするのはちょっとさすがに……」



「あゆのせいじゃないよ。私が音楽係なんだから」



「ちょっと柚!実行委員なんてできるの???」



「映美佳……」






そこに映美佳も加わった。





映美佳も……、すごい焦った顔してる。。。