あかねちゃん、イジワルすぎるよ。。。
…夏休みに拓とデートした時に、しばらくの間抱き締められたことを不意に思い出す。
思い出しただけなのに…、恥ずかしくなった私は下を向いた。
けど、あかねちゃんはまだ私に答えを求め続けてる。
「柚、顔めちゃめちゃ赤くなってない?やっぱ何かあったでしょ?チューぐらいした?」
「なっ!そこまでは……、ないけど………」
「ないけど?」
「恥ずかしいよー」
「その手前ってトコ?ちょっとずつ進んでるじゃん。平手打ちがなくなっただけでもかなりの進歩だし♪」
「うん……、まあ……」
こんなコト、友達に言うのって、かなり恥ずかしいよ。
じゃあ何で最初に拓に迫られた時、ちゃんとみんなに言えたんだろうって感じだけど、たぶん勢いで言っちゃったんだろうな。。。
「はあ……、何かものすごく暑い……」
「照れない照れない!これからもどしどし恋バナしないとねぇ〜。あっ、ななっぺの進行状況も聞かなくちゃ」
あかねちゃんは楽しそうにそう言ったけど……
私はホントに急に身体が熱くなってきて、頭がフラフラするような感覚を感じた。
「あかねちゃん……、気持ち悪いかも……」
「え!?今度は柚、顔が青くなってる???大丈夫、ちょっと!」
あかねちゃんの慌てた顔が見えて、後ろから映美佳とあゆの「どうした?」という言葉が聞こえた後、突然私の視界が黒くなった。
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