引っ込み思案な恋心。-2nd






「うん。だから倉本が柚のコト好きだったって話を聞いた時、『何で柚なの?』じゃなくて、『やっぱ私のコト見えてなかったか〜』って感じに思ったよ。柚には何の責任もないんだからさ、あんまり気にしないで?私はまだまだ頑張るから」



「うん…、頑張ってね。応援するよ」







…ホントは夏休み中にあかねちゃんに、倉本くんから告白されて、アプローチを受けているという話をちゃんとしておけば良かったのかな…、なんて少し後悔していた。






それを言ったところで、もしかしたらあかねちゃんと気まずくなっていたのかもしれない。






でも今の話を聞いて、もしあかねちゃんにそのことを言っても、あかねちゃんはあっけらかんと『えー?私、倉本のコト好きなんだけど』とか普通に答えたんだろうな…と、何となく想像した。








私の励ましに嬉しそうな笑顔を見せてくれたあかねちゃんは、今度は私に聞いてきた。






「柚こそ。あれからどーなの?仲直りしたってコトは…、ちょっとは進展したわけ?」



「え?それって……」



「分かってるくせにぃ〜。迫られても平気になったの?後学のために聞かせてよ」



「いや…、その……」