でもきっと、こうやって強引に他のクラスに入っていっちゃうコトとか……
拓だからできて、そして許されるんだと思う。
私だったら、いくらななっぺやあかねちゃんがいるからって、拓の応援のためだけに3組のテントには入れないもん。
「でも……、ありがとう」
「そーそー。俺が応援して柚が頑張って2位に入れたんだから、オッケーだよな〜。じゃあまたな♪」
拓は私の肩をポンポンと叩いた後、そのままテントを出て行った。
そうだよね。
拓の応援があったから、私はコケずに済んで、みんなに足を合わせることができた。
拓の応援は声が大きくて、すぐに分かっちゃうぐらい目立ってて恥ずかしいと思っちゃうけど……
やっぱりそれだけ想われてるってことは、幸せなことなんだよね…?
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