「うん。もちろん私もまたあゆと行動したいよ」






私が笑顔であゆにそう言うと、あゆの表情がパッと明るくなった。






「ホントっ!?良かったぁ〜〜。じゃあ、改めて柚、よろしくね!」



「うん、こちらこそまたよろしくね」






ニコニコ笑い始めたあゆは、今度は映美佳の方に顔を向けた。






「小谷さん…だっけ?これからよろしく。私のことは『あゆ』って呼んで?みんなからだいたいそう呼ばれてるから」



「分かった。よろしくね、あゆ。私は柚から下の名前で呼ばれてるから、そのまま『映美佳』でいいよ」



「了解!映美佳だね?なんかカッコイイ名前だなぁ」



「あっ、それあかねちゃんも言ってた」



「マジで!?あかねちゃんとも仲がいいんだ?じゃあ…私、あかねちゃんと感性一緒ってことか。あははっ!」






なんだか、あゆと映美佳もすごくイイ感じで楽しそうに話してるし、3人で上手くやっていけそうな気がする。










一人きりじゃない新学期はとても新鮮。





友達がいるって、こんなに楽しいことなんだな…。







最初は少しだけ不安になりかけたけど、中2の滑り出しはほぼ順調に上手くいったみたい。






これから…あゆと映美佳と、新しい生活を頑張っていこう。









開いていた窓から吹いてきた暖かみを持つ風に、ポニーテールにした髪を揺らしながら、私は二人に微笑んだ。













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