私が倉本くんに慌てた声を出したら、周りの席の数人がうざったい視線を私に送ってきたのが気配で分かった。 ああ…、サイアク。。。 「ぷぷぷ…。こーゆー杉田らしくない態度も見れるし、楽しみだなぁ、夏期講習」 「ひどいよ、倉本くん…」 「俺、まだ諦めてないからな。そのつもりでヨロシク」 「え……」 うそー!? 私が拓と仲直りしてから倉本くん、私に話しかけてくることもなかったから、てっきり身を引いたのかと思ってたのに…… 何だかこの夏期講習、波乱の予感。。。 ―― ―――――