「そう…
でも、私はいくら幼なじみだからって彼氏が他の子と仲良くするのは嫌なのよ」
手をギュッと握りしめて私をジッと見つめる…真剣に。
牧村さん…
本当に大和のことが好きなんだな…
「ゴメンね…
仲良くっていうか…今日は相談に乗ってもらっただけだから」
恋愛相談だけど
やましいことは何もない。
幼なじみだし…
「それも嫌っ!!
もう大和に頼らないで」
あぁ…
そうだった
よく考えたら私はいつでも大和に頼りきっていた。
それは生まれた時から当たり前のことだと思っていた。
そんなの彼女からしたら、嫌に決まってるよね…
「……
私…大和を頼ってばっかりだった…牧村さんがいるのに…
本当にごめんなさい。
もう大和に頼ったりしないから安心してね」