次の日曜日,私は朝まで一睡も出来ぬまま過ごしてしまった。


≪いったい俺はどうすれば良いんだろ?≫


この言葉が眠りを妨げ,そして気が付いた時には朝になっていたのである。


身支度を整え家を出た。


バスに乗って彼女の家に向かった。


少し時間が早かったので近くのうどん屋でセルフサービスのうどんを食べた。


久しぶりに食べ物が喉を通って行った。


この3日間何も食べていなかったのである。


そんな事まで忘れてしまうほど今日と言う日が来る事を恐れていた。


近くの公衆電話から彼女の家に電話を入れて,準備が出来ているかを確認してから赴いた。


そこからおじさんの車に乗り込み病院へ向かった。


少しでも後回しにしたかったのか,おじさんも何時もよりゆっくりとした運転である。


彼女の病室の前で、大きく深呼吸をしてから入ろうとするおじさんを見て,おじさん自身かなり落ち着きをなくしているのがわかった。


それを悟られない様にしているのがミエミエであった。


かく言う私も同じであるが。


   (コン!コン!)


ノックをして入って行くと・・・・・