そんなこんなで花見も終わり,彼女を家迄送った。
彼女のお父さんも出て来て,上がって行けと引き止められ、ついでに晩飯までご馳走になってしまった。
毎度の事である。
お父さんと武道の話しに盛り上がっている間,何時の間にか彼女が寝てしまった。
昼間の疲れが出たのである。
チョット心配になって、両親の許しを得て彼女の寝室に入ったら,妹の郁実ちゃんがいてビックリした。
『お兄ちゃん,お姉ちゃんと何処まで行ったん?』
『郷東川の河川敷まで。』
『ちゃうわ!鈍いの!
どこまで進んでるかっちゅうのを聞いとんのや。』
『それは秘密。』
相変わらずマセタ妹である。
この姉にしてこの妹有りって感じである。
その後,一時間ほどして家に帰った僕も,疲れてしまい風呂から出るとあっと言うまに眠ってしまった。