良く晴れた日曜の朝,僕はお弁当を作り彼女の家まで自転車を飛ばした。
青葉の匂いが顔を撫ぜ,心地よい風が耳で囁く。
薄らと額に汗をかきはじめた頃,彼女の家に着いた。
呼び鈴を押し暫くすると中から香織が出て来た。
目に鮮やかな薄ピンクのワンピースと、お洒落なリボンのついたストローハットが,何時もの彼女より一段と可愛く見えた。
『メチャメチャ可愛いやん!』
『ほやろ!』
『アホか!チョットは否定せな。』
相変わらずバカな事ばかり言っている。
でも,こんな時間も僕には嬉しかった。
今日も彼女と会話が出来た事に…。