『てめぇー逃がしやがったな!』 あたしが先輩たちと話をしている間に、舞香たちが廊下へと広子を呼んで、校舎の外へと連れ出していた。 『あ~!呼び出し中ってやつでしたか!先輩たちって可愛い顔して、意外とイジワルなんですねぇ!もったいなさすぎです。』 『んだと!!』 振り上げられた腕をつかみ、 『今後、うちの学年の生徒に文句があるんでしたら、あたしに言って下さい!』 そう笑って言って、腕を離した。