『体調が悪そうだな。そこの椅子にかけるといい。で、お願いとは何なんだい?』 『すみません…ありがとうございます。あの、彼のお手伝いを……したいんです……というより、社長のお手伝いを………させていただけませんか?』 『私の手伝いを?』 『彼の慕(シタ)っている人の…お役に立ちたいと……思いまして。迷惑…ですか……?』 社長に近づけば、いずれ真の目的がわかる。 この人の目的は……あたしじゃない。