『本当なら…彼氏なんだから、迷惑かけようが何しようが、頼っても良かったんだよ……。まぁ、お前は迷惑かけてまで、人には頼らねぇーもんな…。』 頼らない…。 ううん…頼らないんじゃない。 頼らないで生きてきちゃったあたしには、頼りたくても、頼り方がわからない。 あたしは、布団に入り、天井を見つめた。 『…なるべく、早めに終わらせろよ。西野の方は、俺が…なんとかフォローしといてやるから。』 仁…今のあたしに優しくしないで……。