春 ~風が吹いたら~


『ち…違います。』





『何もかも知ってるんだけどな?』





『何が目的ですか?』





『菊原 華恋を、俺のものにすること。』




肩をギュッと掴まれた。







『いや!!!!!離して!!』






『いいんだよ。この職場の皆に、西野くんと付き合ってることを流しても。俺は構わない!イジメられようが何しようが、無視してればいいし。でも…つまらないか!』




笑いながら、耳元で囁いた。





『離して!!!!!』