春 ~風が吹いたら~


『田崎 仁!!』





『はい?!って、さっきぶつかった…俺、何かしちゃった?』




焦った表情の仁に、





『あ…いや……これ。』




潤悟は、生徒証を渡した。







『あっ!生徒証!ありがとな!俺、前にいた先生に提出しなきゃいけないもんがあって、急いでたんだ。ぶつかっちゃって、ごめんな!』





『あ、あぁ。あのさ……誕生日は、そこに書いてある日…?』





『当たり前だろ?俺の生徒証だもん!』





そう笑った仁の誕生日は…