「気にするなよ、明。ブランコ行こう!」 「ヤ……ヤダ……行かない! あたし、近くにいない方がいいの」 明がなんでこんなに気にするのかわからなかった。 俺と明が行くか行かないかで悶着していると、俺の友達が近寄って来た。 「おい、哲太! あっちで皆で鬼ごっこしようぜ」 「あ……おう。なら明も……」 「佐原はダメだ」 「え?」 俺の友達も明を拒否した。 明もそれをわかっていたように一歩ずつ後ずさって行く。