君との関係は幼馴染!?【許婚番外編】



「な……なぁ、明」


「ん?」



いつの間にかズボンを履き終えた明は帰ろうとしていた。



「明にとって俺ってどんな奴!?」


「んー……っと……イイ奴!!」


「い……イイ奴?」



とりあえず褒められてるよな?

悪くないよな?


俺が言葉の意味を理解している内にも明は足を玄関へ進めていた。



「じゃぁ帰る! ズボン本当にありがとう!」


「あ! 待てよ、明! また……何かあったら……俺んとこ来いよ」


「うん……ありがとう」




ドアを閉める瞬間に見せた明の笑顔は、今まで見たことないほど強くて凛としてて……綺麗だった。



俺はその後、腰を抜かしてしまったんだ。