君との関係は幼馴染!?【許婚番外編】



「哲太……?」



明の顔を見なくてもわかる。


きっと腕の中にいる明は目を丸くしている。


急に俺がこんなことしたんだから……驚かないはずがない。



「明、無理しなくていいから」


「な……何言って……」


「なんかあったんだろ? 言ってみろ」


「て……てった……」



明からはグラウンドの匂いがした。


俺よりわずかばかり、小さな体が震えだす。