そう言って指差した先には…


ランキング表。


「「1位!?」」


この学校では全学年まとめてランキングにされる。


だから2年より合計点が高かったら順位も高いわけで…。


「裕介に負けた…。」

「ははっ。相変わらず蘭さんは負けず嫌いなんっスね〜」


あっ……


裕ちゃんってこんな表情もするんだ…。


今じゃすっかり私たちより高くなった身長。


蘭ちゃんの頭の上に乗せて笑った裕ちゃん。


私たちを見る目とは確実に違うってわかる…。


もしかして…。


「裕ちゃんってなんでここの学校に来たの〜?」

私より先に口を開いた美嘉ちゃん。


「えっ?…あ…さ…3人が居てるからっスよ!!」

「へぇ〜?それだけぇ〜?」

「美嘉さん…まじで勘弁してください〜…」


だよね〜!!


でも蘭ちゃんはなにがなんだか分かっていない様子…。


「じゃ、俺行きますね。また!!」

「「ばいばーい!!」」


爽やかに走っていった裕ちゃん。


「あんなかっこよかったっけぇ〜?!」

「私も思った〜…誰かと思ったもんね〜…」

「…………」

「蘭ちゃん?」

「いや……うん。カッコイイ…うん!!」


蘭ちゃんが女の顔になってるっ!!