「そんな顔されたら止まらんようなるからやめて〜…」
「あっ……はい…」
すき…。
「空港まで車で遠いけど、我慢してな?」
「うん!先生と一緒なら大丈夫♪」
「……ほんま天然やからたち悪い…」
先生と一緒なら退屈しないもん!
ん?
ちょっと待って…?
「空港!?って…飛行機!?」
「…?そやで?なんかあかんの?」
「や…なんでもない…。」
「なんやそれ。」
今更…
高所恐怖症だなんて…言えない…。
しかもあっという間についた空港。
そしてあっという間に飛行機の中。
ちょっと待って…。
「せっ…せんせ…?」
「怖いんやんな?」
「なななっ…なんで…」
「雫のことやったら何でもわかるって。」
「…こわいぃ〜…」
「俺にしがみついとき〜」
ぎゅーって…。
力いっぱいぎゅってしたら
先生はすごく優しい笑顔。
ほんとに先生に見えない…。
「めっちゃ可愛いやん〜」
「…っ…からかわないでっ!」
「涙目でゆわれても説得力ないし〜!」
先生なんか知らない…。
でも怖いからくっついてしまう…。
「高所恐怖症…やろ?」
「なんで知ってるのに飛行機…?」
「雫からくっついてくれることなんか滅多にないから、もしかして〜?みたいな。」
「…馬鹿ぁ〜…。」
「成功やん〜」
嬉しそうな先生を見てたら、もうどうでもいいかな〜なんて…。