美保をビシッと指差すあたし。
だって、宏平クンは分かるけど、なんで美保が普通に入って来るの!?
ビックリじゃない!?

「そんなことより! 見てコレ!!」

あたしの話をシカトして、美保が机に叩き付けたのは……

「祭り?」

あたしの後ろから紙を除く悠斗。
そして、美保は

「大正解!!」

目をキラキラさせて、身を乗り出して来た……。

「お、お祭りですか……?」

「そっ! 緩奈、あたし達毎年相手いなくて寂しくお祭り来てたでしょ!?」

「そ、そうですね……」

美保の迫力に、ついつい敬語になるあたし。
悠斗は、ポカンとしてる。
まぁ、そうでしょうね。

「今年こそは、偽でもいいからイケメン彼氏連れていきたいと思わない!?」

いーですね、それ……。
でも、イケメン彼氏ってどこにいるの?

そんなことを考えていると、美保がいきなり大声を出した。

「でねっ!! みんなで行こっ」

……みんな?