「悠斗、どうしたの?」

俺の行動に驚いたのか、目を大きく開けて俺を見つめる緩奈。
そう言うとこ、誘ってるって分かんねぇかな……。

「怖いなら、俺がこうしといてやるよ。つーか、何も考えらんないようにしてやるっ」

そう言って、緩奈の唇を塞ぐ。

突然のことに驚いたのか、いつものように俺の胸を叩く緩奈。
でも、今日は怖いのか、力がいつもより入っていない。
それよりも――俺のキスを、受け入れてる。

「珍しい。反抗しないんだ?」

緩奈の耳元でそっと囁くと、緩奈は『はぅ……』なんて声出してる。

「べ、つにっ……怖い、からっ!!」

「……無理しちゃってさ」

緩奈の唇を割って、無理やり舌を入れると、

「ふぁ……ゃっ………」

緩奈は、そう言って感じてる。
キスだけで感じるとか、イジメがいありすぎだから……。

左耳にふっと息をかけると、緩奈は耳を押さえて真っ赤になった。
マジ、可愛すぎだから――……。

――俺は、思ってる以上に緩奈に惚れてしまったらしい。

緩奈の唇を再度奪いながら、俺は心に決めた。

――緩奈を、絶対に離さねぇ……。