なんつーか、可愛い……?

白いワンピースに、カーディガン、それと、ブーツ。

うっすらと化粧もしてたりする。
ナチュラルメイク、みたいな?

私服だからか、それとも単に緩奈が可愛いのか……。

今すぐ押し倒したくなる……。

「悠斗? どうかした?」

ぼーっとしてたのか、緩奈は俺の顔を覗き込みながら聞いて来た。

そういうの、誘ってるから……。

「いや、なんか雰囲気違うなぁ、と……」

「へ、変……かな?」

顔を赤くしながら尋ねる緩奈。

あー、いじめたい。

「可愛いなーって思って」

そう言って、緩奈にキスすると、緩奈の顔は真っ赤になった。
こういうの、ハマるかも……。

「ゆっ!! ちょっ、ここっ!!」

「いいじゃん。昨日もやっただろ?」

「う、うっさい!!」

ギャーギャー騒ぐ緩奈の手を握り、水族館に向かって歩き出す。

――今日は、緩奈を帰すのやめるかな……?