「あ、緩奈9位じゃん」

「うん……」

「嬉しくない?」

「……どうでしょう……」

あまりの展開に、呆然と立ち尽くすあたし。
美保は、あたしの顔を見てニヤけてるし。

「じゃ、真崎のところ行ってこい!!」

「なんで!?」

「だって、真崎から勉強教えてもらったんだからさ。やっぱ報告するべきだ!!」

いやいやいやいや!! 美保さん、この前あたし言ったよね? 好きかもって相談したよね??

そんなこともお構いなしに、あたしの背中を押す美保。
あたしは、無理矢理人混みから脱出しました……。

「がんばってー!!」

人混みから、ピョンピョン跳ねながら手を振る美保。
あたしが恥ずかしいよ……。

美保、性格変わりすぎ……。