「へぇー。それで、真崎が好きなんだ」

「みたいです……」

次の日――

昨日のことを美保に話した。
テストと、キスと、悠斗への気持ちも。

「やっぱさぁ、それは恋なんじゃない?」

……ですよね。

いや、そうだとは思ってたよ? 思ってたけど……

「認めたくないんでしょう?」

頬杖をつきながら、ニヤニヤしてる美保。

完全に、面白がってるし!

「まぁ、真崎を好きになったのは間違いじゃないと思う。表では王子みたいな感じだけど、裏では普通の高校生じゃん。俺様だけど」

美保は、なぜだか分かんないけど悠斗の“裏”を知っていた。

あたし、なんか言ったかな……?

「よし。告っちゃえ!!」

告っちゃえ!! って……。

「無理ムリ無理です!!」

「いいからやれ!!」

「あたしが生徒会入ってんの知ってるでしょ!?」

「だからいいんじゃん? つーかアンタら、周りから見ればカレカノだし」

勝手に話が進んでる……。

「とにかく、告んないから!!」

それだけ言って、あたしは勢いよく教室から飛び出した。

やっぱ、告白なんで絶対無理ーーー!!