慌てて訂正するけど、悠斗は聞く耳を持たず……
「もう遅い」
ニヤリと笑ったと思ったら、あたしの唇を塞いだ。
「ゆ、ゆう……」
角度を変えて、何度も唇を重ね続ける悠斗。
あたしは、悠斗に身を任せることしか出来なくて。
「…んッ……」
悠斗の舌が、あたしの口内に入って来た。
あたしの舌を、自分の舌に絡ませる。
でも、抵抗なんか出来ないあたし。息をするのが精一杯なんだ――。
やっと離れた唇。
涙目で悠斗を見つめると、突然抱きしめられた。
「悠斗……」
「お前、なんなんだって……。そう言う目も、ああ言う言葉も、誘ってる風にしか見えねぇから。歯止め、効かなくなる」
再度唇を重ねた悠斗。
そのキスは、とても優しくて――とろけるような、甘いキス。
ねぇ、あたし、気付いたよ――。
あたし……悠斗が好きなんだ。
どうしようもないくらいに……大好きになってた――。
