時は流れて、気付けば明後日――歓迎会本番の日を迎えていた……。

「よっしゃー!! やるぞー!」

「だから、宝探しって……」

「くだんね」

「頑張りましょうね、先輩!!」

「1年で可愛い子いないかな〜?」

口々に言う生徒会面々。
やる気0。

「じゃっ、悠斗と緩奈ちゃんと宏平は、1年だから自分の席行っていいよ」

「えっ? 仕事は……」

「大丈夫大丈夫。どうせヒカルが全部やるんだから」

ニコニコしながら言う仁先輩。いいんだ……。

「じゃ、お構いなく」

「行くぞ、バカ」

ポンとあたしの頭を叩く悠斗。
だから、あたしを叩く必要がどこにある……。

≪1年生のみなさん!! 入学おめでとうございまーす!! 今日はそれを祝福し、今から宝探しゲームを始めたいと思いまぁす!!≫

スピーカーから聞こえてくるヒカル先輩の上機嫌な声。
やっぱり、みんなしらけますよね……って思ったら、

「「イェーーーイ」」

……なにげ盛り上がってるし!!