「……ガキ」

「同感」

「ゴメンね〜」

口々に否定の言葉を述べる、悠斗、仁先輩、後藤先輩の3人。

そして、不満げに口を尖らすヒカル先輩と宏平クン。

そして、ただただ立ち尽くすあたし……。

「お前、どうすんの?」

「はぃっ!?」

いきなり話を振られて声が裏返ったあたし。
あたし、不意打ちってダメだ……。
呼んだ張本人を見ると……また口を押さえながら笑っている。

こいつめ……!

「だから、お前やりたいかやりたくないか聞いてんだよ」

「あ、そう言うこと。んー……。別になんでもいいんじゃない?」

「あっそ。ヒカル先輩、ここに物好きいますよ」

素っ気ない返事をして、あたしの腕を掴みヒカル先輩の前に行く悠斗。
だから、あたしの扱いが雑すぎっ!!

「つーか、あたしが決めたことにケチつけんのなし!!」

腕を組みながら偉そうに言うヒカル先輩。
拒否権、ないんだ……。

「じゃあ強制?」

「そっ!! 日にちは……明後日でどうだ!! っていうか、逆らえないから決定ね?」

勝ち誇った笑みを浮かべながら言うヒカル先輩。

他のメンバーは、みんなア然としていて……

「大丈夫か?」

誰かの呟きが聞こえた――。