「ねぇ、宏平は歓迎会のことどう思う?」

「別にいいと思いますよ? 優也先輩、盛り上げてください」

「えっ!? 俺だけ名指し? ねぇ、これ喜んでいいのかな宏平ちゃん?」

ニコニコ笑う宏平クンと、おどおどする後藤先輩……。

この2人も、なんだかんだ言って仲良いんだろうね。

「じゃーやるってことで!! なにやりたい?」

あ、やるんだ……。

楽しそうに歓迎会の予定を決めるヒカル先輩と宏平クン。
適当に聞き流す仁先輩と後藤先輩。
そして、まったく無関心な悠斗。

やっていけんのかな……。

「それいい!!」

パチンと両手を合わせ、目をキラキラさせながら『やろう!』と言う顔をしているヒカル先輩。

なにが起きたの?

「なにがいいの?」

「あのね、宏平くんのアイディアで、新入生が2人1組になって、学校の中に隠されたお宝を見つけるのっ!!」

目を輝かせて言うヒカル先輩。
それに比べ、ポカンとした顔のあたしたち。

……宝探しって。