「お、悠斗いいとこに来たっ!! ねぇ、歓迎会やろうと思うんだけど、なにかいい案ない?」
「はぁ? 歓迎会とか……小学生かよ。やんなくてよくない?」
……なんか、冷めてる。
こう言うときぐらい、みんなでパーッとやろうよ! パーッと!!
「なんでそう言うかな〜? つまんなーい」
口を尖らせて言うヒカル先輩……。
子供みたい。
「なに? どうしたの?」
「仁くん」
ドアからひょこっと顔を出した仁先輩。
「俺らに黙って、悠斗の取り合いか〜、おい」
…と、後藤先輩。
「うっさい優也!! 別にあんたに関係なし!」
「うわっ!! ヒカルひどい……。ねぇ、どう思う緩奈ちゃん?」
そう言いながら、あたしのそばに寄り添うようにくっついてくる後藤先輩……。
ひどいって言ってるわりには、嬉しそうなんだけど……。
「みんな、集まってどうしたの?」
ヒカル先輩と後藤先輩が言い争ってるとき、宏平クンが来た。
「お前が来なかっただけだから」
「ハハッ。確かにね」
憎まれ口を叩く悠斗と、苦笑いしながら返す宏平クン。
この2人、仲が良いのか悪いのか……。でも、仲良いんだろうなー。