「歓迎会……ですか?」
「そっ」
高校生活がスタートして1ヶ月――。あたしは、すっかり生徒会の一員になってる……。
って言っても、仕事なんてないし、毎日適当に集まって話して帰るくらい。
仕事があるとしても……全部悠斗がやってくれる(あたしに任せると心配だから by悠斗)。
なにかと便利な部活なんです!!
今日もいつも通り、購買で買ったいちごミルクを飲みながら雑誌を見ていると、隣で携帯をいじっていたヒカル先輩に話しかけられた。
しかも、その内容が――
「2年に1回ぐらいね、新入生歓迎会って言うのやるんだけど、今年は1年生多いし、やってみない?」
「でも……盛り上がりますかね?」
「んー。そればっかりは分かんないなー。なんか、前やった時はその年の1年がシビアすぎて、途中で全員帰っちゃったって話だし……。ねぇ、今年の1年ってどんな感じなの?」
どんな感じって言われても……悠斗みたいな裏表ある奴もいるし、宏平クンみたいな王子様もいるし、美保みたいなヤンキー系もいる……。
あ、実は美保、兄貴が2人とも現役のヤンキーなんです。その影響なのか、美保はムカつくとヤンキーっぽくなります……。
「んー。色々いますけど……悠斗みたいなひねくれた奴もいるんで、諦めたほうがいいと思います」
そんなことをつい口走ったあたし。失敗したと後悔していると……
「誰がひねくれてんだよ」
こ、この声はっ!!
「悠斗!? なんでいんの?」
「それはこっちのセリフ。つーかお前、今俺がひねくれてるって言ったろ。あ?」
そう言いながら、すごい剣幕であたしの頭を掴む悠斗。
「ご、ごめんなさい……」
なんかあたし、最近悠斗に言い風に扱われてるような気がする……。