「クラスメイト」

またざっくり言いましたね。
あたし、悠斗にどう思われてんの?

「あんた説明ヘタクソ。学年1位なのに何言ってんだか」

は!? 学年1位? 1位とおっしゃいました? 学年で?
信じらんない!! だって、ここの学年、300人はいるんだよ?
聞いた話だけど、中学から通ってる人だって200人いるんでしょ?
その1位ですか……。

「中原緩奈。俺のクラスメイトで、今日からここに通うから。これで文句ないだろ」

な、なんで勝手に通うことになってるの~~!? あたし、なんの返事もしてないし!!

「なーんだ。最初からそう言ってくれればよかったのに。よろしくね、緩奈ちゃん☆」

え……。通う件に関してはスルーですか?
つーか、『よろしくね』って……。

「俺は片桐仁。ここはキャラが濃い奴らだけど、悪い奴らじゃないから」

おっ! 真面目そうな人発見!! 仁先輩かぁ……。
メガネかけて、インテリっぽい!! これからこの人に頼ろう!!

「で、俺が後藤優也。よろしくね~、緩奈ちゃん☆」

……ここにも、キャラが濃い人がいた。後藤先輩は、どっちかって言うとチャラ男系。
仁先輩とは釣り合いそうにないなぁ。

「あたし、川越ヒカルだよぉ♪ 同じ女の子同士、よろしくね!!」

また、キャラが濃い先輩が……。
ヒカル先輩は、一言で言うギャル。茶色い髪に、大きなハートのピアス。スカートも、超短くなってる。
あたしも短いほうだけど、ヒカル先輩には負ける……。