満月が優しく私を照らす中、ゆっくりと鍵をさして回した。 ──チャッ 普段聞きなれない音が、鳴り響いた。 ─カチャッ、チャッ 右に回して、…これは閉まった音。 左に回して、……これが開いた音。 背筋に冷えきった氷が、つるっと滑った。 閉め忘れるなんてあり得ない。 ただでさえ今は敏感なのだから。 …大丈夫、もうストーカーなんてないはずよ。 満月が不気味に微笑んだ。