「 …まあ
俺は追っ掛けて行って…
当然、大ゲンカになったんだけど 」
「 …ごめんなさい 」
今度は青山さんまで、頭をさげて
彼がゲラゲラ笑い出した
「 や! もうケガは治ってるし
最初に殴り掛かったのは、俺の方だし…
まさかあんなバケ…あ〜いやいや
ただ、…こう
あの一言は、痛かったねえ… 」
『 …青山さん、何言ったの? 』
「 … いやいや
でも、バンド組んで、楽しくなって
かなりテングになってたからさ…
真木なんかは、かなり優し〜く
言ってくれてたのに
気がつかなかったっつか
―― 気が付こうとしてなかったんだよな
感謝してます!! 青山さん!!
今は自分でも曲書いたり
ギター、あんまり上手くないけど
弾けるようになりました! 」
「 …いや
ちょっと…勘弁してくれ… 」
那智さんが両手を拡げながら
ぐんぐんと歩いて来て
青山さんに抱き着こうとした
青山さんは、それから逃げて
彼もアズさんも私も
それを見て、大笑いした


