今日は朝から、
ホントに皆、ただのカレカノ状態で
…だからって私、まだ彼に
好きって言葉では言われてない
困って、彼の目をみたけど
その口が
何かいいそうな気配はない
しばらく考えて
「 … その…
葉山、ユカ 高校三年生です
… ガールズバンドで、ベース、
弾いてます… 」
それだけ、やっと言った…
「 ―― おお!! いいじゃんいいじゃん!
あれ? 今度、Globalから、
デビューするとか?! 」
… やっと
ピンチを切り抜けたかと思ったのに
一番イタイ場所をさわられて
かなり動揺する
そりゃそうだよね…
なんの意味もなく、私みたいのが
一緒にいれば不思議に思うよ
しかも自分からベーシストとか言って
墓穴ほりまくってるし…
ちょっと目の前が、暗くなる
「 …俺の 弟子 」
「 おほ?! マジで?! 」
――― え…


