「 …そっ… そんな事…


―― 見抜かないでよ!! 」





自分で自分のオデコを抑える

彼はちょっとだけ笑って
視線は窓の外 ―――




『 …後もう一個、あるけど


それは自覚ナシみたいだから

今敢えて言う事じゃないか 』




――― もう一個…?




「 なに? いってよ 」



『 …やだ 』




「 や… やだって… 」





ピロリロリッテンテーン♪




『 …… あ、 やべ 』



「 すっ すいません! 」




彼が慌てて、携帯を出す



私もキョロキョロしながら、
頭を下げてみた




マナーにするまでに、二、三回
その音は鳴ってしまって


ちょっとあちこちから、クスクス笑いと
『 レベルアップ! 』とか
『 レベルあがった 』とか
制服着てる、部活帰りみたいな男子達が
かなりつぶやいてるのが聞こえた