青山さんは最初から アズさんの顔の方を、向いてはいたけど キスを受けた瞬間も 普通に、目を開けてた アズさんの腕が コートの首にかかって 白い指が、もっと自分の方へと その頬をつかむ 一度 薄く開いた、碧い瞳が その黒い眼から拒絶する気配がないか、 冷静に 様子を探っているみたいに見えた もう一度唇を離して 今度は角度を変えて 頬を抑えた、その白い、指の影 青山さんが、眼を閉じる