『 … 前、
実は俺とアズは、姉弟って言ったの
あれ、本当に嘘だから 』
「 ―――― ええええ?! 」
私の声に、驚いて
向こうにいる
青山さんとアズさんが振り向いた
慌てて平気ですって
両手をブンブン振った
「 ……な…
なんで、そんな事……!! 」
『 … 俺はあの頃まだアズの事を、
本当に…本気で好きだったし
だけどお前、不安定で
嫉妬してるのも判ったから
…あの時話した、一連のストーリーは
一部、当時見てた昼ドラのパクリ
現に姉弟って言った途端にお前、
油断に近いほど、安心しはじめてたろ 』
「 …… そ …… 」
『 … 油断するならどうぞ
俺は片手間に女と付き合うほど
…優しくはないよ 』


