「いえいえ。」


と、久坂さん。



変わらない笑顔を向ける。



「お疲れさまです。ティータイムにしませんか?お嬢様の好きな、チェリーと苺とベリーのタルトを焼いたんです。」


久坂さんが言いながら、サッ。


ティーカップに紅茶を注ぐと、手渡してくれる。


カップは、ブルーと白。



「ロイヤルコペンハーゲンの新作です。紅茶は、本日はハーブをブレンドしてみました。


わぁ。


確かに、フワリ。


スゥと良い香り。